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こばやしゆふ展−鰐飯−


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器のあれこれ



ときどきこの土は何ですか?とか、訊かれますので、

少し説明します。

土は、主に、岐阜県の美濃地方のものを使っています。



本当はシャベルを担いで、

自分の住んでいる近くの山に分け入り、

土を押し頂いてきたいのですが、

焼成温度に耐えられる土が、なかなか見つかりません。



それで、粘性があり1250度くらいの温度に耐える土を、取り寄せています。



自分で調合した釉は大体1240くらいで溶けるのですが、

取り寄せる土であっても、それは有限であり、

工場で生産されるものではないので、

その掘ってきた山がなくなれば、粘土もなくなります。

ですから、釉の調合も微妙に土に合わせて変える。



実のところ、私は思っています。



私の作るひとつの器は、

太古からそこにある山を少しずつ削っているのだから、

大まかな言い方をしますと、自然破壊をしているのではないかと。



そしてもっと心の中では、

土の器でなくても、葉っぱでいいんじゃないかって。

そういう気持ちと、作りたい気持ちのせめぎあいです。



釉も、稲刈りの終わった後のもみ殻を燃やしている、

その灰を少し分けていただいて使えばいいですし、

もっと、自然の循環に合ったつくり方があるはずだとおもいます。



私のきもちのずっと元をたどっていくと、

自分の本来作りたい形と色が見えてきます。



お山の命を削った大事な土だから、

なるべく長く使えるように、頑丈に作る。

釉薬をかければ、さらに頑丈になりますが、

それだって、なしでもいいわけです。



ときどきがコメ粒ほどの石が混じって、はぜたりします。

高温で焼きしめても、

水分が表面をしっとりさせることもあります。



ざらついていて、使いにくいかもしれません。

作る側としても、目の整った粘土のほうが

たやすく作れて失敗も少ない。



あえてこういう野生に近い土を使うのは、

大地からとってきたばかりの触感を、

忘れないようにしたい、ということ、

その自然を破壊して、申し訳ない気持ちと、

ありがとう、という気持ちなのかもしれません。



この小さな器が、もともとあった場所を思わせるような、

がたがたざらざらしたものを、

どうぞ、ずっと可愛がってやってください。

器も、自然も、きっと喜びます。もちろん私も。



ありがとうございました。



ゆふ 2017年

 

 

 

 

 

 

*ご予約受付開始しました。

*今回もまたたくさんの作品が並びます。

 

 

 

 

こ ば や し ゆ ふ 展
鰐(わに)飯

2017年5月20日(土)‐23日(火)
11:00‐18:00 会期中無休
作家在廊日は5月20日(土)
ゆふさんの器で食べるごはん(20sat‐23tue 4days/ 要予約)11:00‐
ゆふさんとおしゃべりする会(20sat のみ/要予約)14:00-

こばやしゆふ / 造形作家・陶芸家
海辺に暮らし
土と生きる
西アフリカの旅
ヒトはどこから来て
どこへ行くのか
ゆらゆらと
ブランコに揺られて


 


 

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